介護福祉士の給与はどのくらい?

介護福祉士の給与は、平均総額(諸手当や税金などを含む)で20万円前後であるという調査結果があります。平成16年の介護労働安定センターの「事業所における介護労働実態調査結果」(平成16年12月調査)では、介護職の平均給与は月収20万7千5百円で各種手当てを含めても22万円強という金額だそうです。

介護福祉士の給与からすると、年収は300~400万円くらいでしょうか。介護福祉士の勤務は比較的長時間であることが多いのですが、それにもかかわらず介護福祉士の給与が20万円くらいの収入というのは、他の職者に比べると低いという意見もあります。介護福祉士の給与が、他の医療職者などに比べても低い収入なのは、何か理由があるのでしょうか。

実際、介護福祉士の歴史はまだ浅く、医師や看護師に比べると専門性を社会的に認知されるほどの歴史がまだ十分にはないという点もあります。特に、介護は家庭内やボランティアで行われていたものというイメージがあり、介護福祉士の給与が安くても、それを問題視しない世間のとらえ方もあります。

また、医師会などのような職能団体がないので、介護福祉士の政治的な発言力は弱く、介護福祉士の雇用体制や職場環境を改善し、介護福祉士の給与アップを政治的に訴える原動力が乏しいという問題もあります。加えて、介護福祉士の給与に影響しているのは、今の介護福祉士の教育課程のばらつきです。実務経験は十分でも、経験的な介護のみを実施していて、専門的な知識や技術の提供という意味では不十分で、人によって差が大きいという現実もあります。

介護福祉士の給与を改善していくために、また介護福祉士の全体的な底上げと人材確保のためにも、法改正に伴うカリキュラム変更や国家試験システムの変更がよい活性剤になると思われます。介護福祉士の質的な保証と人員の充実は、介護福祉士の給与を高めることにもよい相乗効果をもたらすのではないでしょうか。

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